長野県における在留資格の状況
長野県における在留資格の状況
長野県は(2024年12月末時点および2024年10月末時点の届出状況)、全国的に見ても「身分に基づく在留資格」(永住者や日本人の配偶者等)の割合が高いこと、そして人手不足を背景に「特定技能」や「技能実習」が大きく伸びていることが特徴です。
1. 全体概況(2024年12月末時点)
- 在留外国人数: 46,850人(前年比 +8.8%)
- 県人口に占める割合: 2.33%
10年前と比較すると約1.5倍に増加しており、過去最高を更新し続けています。
2. 在留資格別の構成
長野県では、定住性の高い「身分系」の資格者が約半数を占めています。
| 区分 | 主な在留資格 | 特徴 |
|---|---|---|
| 身分に基づく在留資格 | 永住者、定住者、日本人の配偶者等 | 全体の**約47%**を占め、全国6位の高さです。地域社会に深く根ざしている層が多いと言えます。 |
| 技能実習 | 技能実習(1号〜3号) | 依然として大きな割合を占めますが、新制度への移行期にあります。 |
| 専門的・技術的分野 | 特定技能、技術・人文知識・国際業務など | 特定技能の伸びが著しく、前年比で約37%増(労働者ベース)と急増しています。 |
3. 外国人労働者の状況(2024年10月末時点)
労働局に届け出された外国人労働者数は27,834人で、これも過去最高です。
国籍別の傾向:
- ベトナム: 最も多く、全体の約24.2%。主に技能実習や特定技能として活躍しています。
- フィリピン: 約15.2%。身分系の資格(永住者等)や製造業での就労が多い傾向です。
- 中国: 根強い割合ですが、近年は他国籍の伸びが上回っています。
- ブラジル: 以前から製造業の多い地域(中南信など)で定住が進んでいます。
4. 地域・産業別の特徴
- 産業: 製造業(精密機械など)が最も多く、次いで卸売・小売業、農業などで多くの外国人が働いています。
- 地域: 長野市、松本市、上田市などの都市部のほか、農業が盛んな東信・南信エリアでも技能実習生や特定技能外国人が不可欠な存在となっています。
長野県は「多文化共生」に非常に力を入れており、特定の産業(農業や製造業)だけでなく、サービス業やIT分野でも「特定技能」や「技術・人文知識・国際業務」の取得者が増加傾向にあります。
長野市では、県内でも特に「定住化」と「高度人材・留学生」の流入がバランスよく混在しているのが特徴です。
- 特徴: 他の地域(製造業が中心の地域)と比べ、県庁所在地としてサービス業、教育、ITなどの分野で働く「技術・人文知識・国際業務」の資格保持者が目立ちます。
◆長野市では、以下の国籍が上位を占めています。
- 中国: 永住者やビジネス関係者が多く、古くからコミュニティがあります。
- ベトナム: 技能実習生や特定技能、留学生として若年層が急増しています。
- フィリピン: 永住者や、サービス業に従事する方が多い傾向です。
- 韓国・朝鮮: 永住者を中心とした定住層が安定しています。
また、外国人が「労働力」としてだけでなく「市民」として定着できるよう、長野市多文化共生相談窓口、日本語教室の充実・防災対策などを実施しています。
2026年の動向として現在、国が進めている「育成就労制度」(技能実習に代わる新制度)への移行を見据え、長野市内の事業者も、より長期的な雇用を前提とした資格取得支援(特定技能への変更など)にシフトしています。
外国人の方の就労・帰化などの手続きをサポートします。
お困り事は「行政書士三水事務所」へ、ご相談ください。
https://visa-shien.net/nagano/15401
◆松本市は長野県内で長野市、上田市と並び外国人が多い都市の一つであり、特に「製造業を支える層」と「専門職・定住層」が共存しているのが特徴です。
外国人住民数:が約6,500人~7,000人規模で推移しており、県内トップクラスの多さです。松本市は「音楽とスポーツ、学問の都」として知られ、信州大学などの教育機関や高度な医療機関、精密機械等の製造業が集積しているため、多様な在留資格の外国人が居住しています。
松本市の取り組みと特徴
- 多文化共生の推進: 松本市は「多文化共生推進プラン」を掲げ、外国人住民が市政に参加しやすい環境づくりを行っています。
- 相談窓口の充実: 松本市多文化共生プラザなどを通じ、多言語での生活相談や日本語学習支援を積極的に実施しています。
- 地域経済への貢献: 松本市内の製造業(セイコーエプソンなどの関連企業や中小工場)において、外国人材は欠かせない戦力となっています。
- 今後の動向: 松本市でも、技能実習から「育成就労」への制度変更に伴い、より長く安定して働ける「特定技能」への切り替えや、家族帯同が可能な「特定技能2号」への関心が高まっています。
松本市在留資格関連のご相談は⇓
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◆非常にユニークな特徴を持っているのが北佐久郡(軽井沢町、御代田町、立科町)で、在留資格の状況は、同じ長野県内でも他の地域とは大きく異なる「リゾート・観光」と「先端農業・製造業」が融合しています。
北佐久郡は県内でも外国人比率が比較的高いエリアが含まれます。
- 軽井沢町: 957人(総人口比 約4.8%)
県内でもトップクラスの外国人比率です。 - 御代田町: 565人(総人口比 約3.4%)
- 立科町: 174人(総人口比 約2.8%)
軽井沢町は、他の自治体とは在留資格の構成が明らかに異なります。
- 高度人材・専門職の多さ: 「技術・人文知識・国際業務」だけでなく、「教育」(インターナショナルスクールの教員等)や「経営・管理」、さらには「高度専門職」の資格者が目立ちます。米国や欧州籍の割合が他地域より高いのも特徴です。
- 観光・サービス業の特定技能: リゾートホテルや飲食店での人手不足を背景に、「特定技能(宿泊・外食)」の資格を持つ東南アジア(ネパール、インドネシア、ベトナム等)の方々が急増しています。
- 多様な国籍: 中国、米国、ベトナム、ネパール、インドネシアなど、多国籍なコミュニティが形成されています。御代田町・立科町は、軽井沢とは対照的に「実務的な就労資格」が中心です。
北佐久郡は、隣接する佐久市とともに「佐久地域」として、外国人向けの多言語相談や生活支援に力を入れています。特に軽井沢町では、英語での行政対応ニーズが高いのが他地域にない強みです。
北佐久郡及び周辺地域のご相談は⇓
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