不法滞在者ゼロ目指すプラン
具体策としては強制送還が確定した外国人が多い国に対し、送還に応じるよう外務省と連携して働きかけを強化するのに加え、難民申請を繰り返し、送還を逃れようとするケースを防ぐため、申請理由のパターンを細分化し、判断が迅速に行えるしくみを構築する仕組み。
ルールを守る外国人を積極的に受け入れる一方で、守らない外国人には厳格な対応を徹底していく。国民の安全を守りつつ、外国人と安心して暮らせる共生社会の実現に全力を尽くしていきたいと。(現大臣)
「不法滞在者5年半減計画」という成功事例
過去には、イランやパキスタンなど特定の国籍の外国人が、当時のビザ免除措置や日本の好景気を背景に多数来日があったが、その多くがオーバーステイとなり不法滞在者数が急増した時期もあり、不法滞在者数は1993年に約30万人という過去最大の規模に達し、社会問題化した。
これを受けて、日本政府は2004年から始まった「不法滞在者5年半減計画」で、当時の不法滞在者数約22万人を5年間で半減させることを目標とした。