神奈川県における在留資格の状況
神奈川県における在留資格の状況
神奈川県は、東京都に次いで全国で2番目に在留外国人が多い自治体で2025年(令和7年)1月1日現在の最新調査では、県内の外国人数は28万人を超え、過去最多を更新し続けています。
1. 神奈川県における在留外国人の概況
2025年1月時点の神奈川県内の外国人住民数は284,889人です。これは県民の約32人に1人(3.1%)が外国籍であることを示しており、地域社会における存在感が増しています。
国籍・地域別の構成(上位5カ国)
- 中国:最も多く、全体の約1/4以上を占める
- ベトナム:近年、技能実習や特定技能を中心に急増
- 韓国・朝鮮:特別永住者が中心
- フィリピン:定住者や家族滞在が多い
- ネパール:近年、技術・人文知識・国際業務などで増加傾向
2. 主な在留資格の傾向
神奈川県の特徴として、製造業、建設業、IT産業、サービス業が盛んであることから、多種多様な在留資格の保持者が居住しています。
| 在留資格のカテゴリー | 特徴・状況 |
|---|---|
| 永住者 | 全体の約3割〜4割を占め、最も多い。地域に根ざした生活基盤を持つ層。 |
| 技術・人文知識・国際業務 | 横浜や川崎周辺のIT企業、事務職などで働くホワイトカラー層。 |
| 特定技能(1号・2号) | 現在、最も伸び率が高い資格。人手不足の建設、介護、外食、製造現場での就労が目立つ。 |
| 技能実習 | 依然として多いが、新制度(育成就労制度)への移行期にあり、今後の推移が注目される。 |
| 家族滞在 | 就労資格者の呼び寄せにより、世帯単位での居住が増加中。 |
| 留学 | 県内の大学や日本語学校に通う学生。卒業後に就労資格へ変更するケースも多い。 |
3. 地域別の特徴
在留資格や国籍の分布は、市町村によって明確な特徴があります。
- 横浜市・川崎市: 「技術・人文知識・国際業務」などの就労資格や、ビジネス層の中国・韓国籍が多いのが特徴です。
- 厚木市・愛川町・綾瀬市: 製造業の工場が集積しているため、南米出身(ブラジル・ペルー等)の「定住者」や、東南アジア出身の「技能実習・特定技能」の割合が高い傾向にあります。
- 大和市: かつての難民受け入れの経緯から、ベトナムやカンボジアにルーツを持つ人々が多く、永住化が進んでいます。
今後の展望
神奈川県では、単なる「労働力」としてではなく「生活者」としての外国人が増えています。2024年~2025年にかけては、特に「特定技能」の拡大と、人手不足を背景としたIT・エンジニア職の増加が顕著です。
2024年に成立した改正入管法により、今後「技能実習」は「育成就労」へと段階的に移行します。これにより、神奈川県内の現場で働く外国人の在留資格構成は、さらに「長期定住」を視野に入れたものに変化していくと予想されます。
中でも横浜市は、神奈川県内で最も多くの外国人が暮らす都市であり、その数は約11万5,000人(2024年末~2025年初頭推計)を超えています。
横浜市の特徴は、単なる「労働力」としてではなく、「定住者」や「高度専門職」の割合が高いことです。
1. 在留資格別の構成(上位)
横浜市は、他の工業都市(厚木や愛川など)に比べて、ホワイトカラー層や永住層が非常に厚いのが特徴です。
| 順位 | 在留資格 | 割合(概算) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 永住者 | 約36% | 最も多く、地域に完全に定着している層。 |
| 2位 | 技術・人文知識・国際業務 | 約12% | ITエンジニア、通訳、海外取引業務など。 |
| 3位 | 家族滞在 | 約11% | 就労者の配偶者や子供。世帯での移住が進んでいる証。 |
| 4位 | 留学 | 約7% | 市内の大学や日本語学校に通う学生。 |
| 5位 | 特別永住者 | 約7% | 歴史的背景を持つ韓国・朝鮮籍の方々。 |
横浜市における在留資格の状況
2. 横浜市ならではの3つの特徴
① ビジネス・専門職の集積
横浜駅周辺やみなとみらい地区、新横浜エリアなどのビジネス街があるため、「技術・人文知識・国際業務」の資格を持つ外国人が多いです。特にIT分野でのインド人や中国人の活躍が目立ちます。
② 多様な国籍とコミュニティ
- 中区・山手エリア:歴史的な経緯から欧米系の居住者が多く、高級住宅街やインターナショナルスクールに関連した層が見られます。
- 鶴見区:ブラジルやフィリピン、ベトナムといった東南アジア・南米系が多く、多文化共生が非常に進んでいます。
③ 特定技能・技能実習の増加
近年、市内の介護施設、外食産業、建設現場などで「特定技能」の資格を持つベトナム人やネパール人が急増しています。特にベトナム籍は、かつての韓国・朝鮮籍を抜き、中国籍に次ぐ第2位(または第3位)の規模に成長しています。
横浜市は「永住者」による安定した居住基盤の上に、「高度な就労資格」を持つ専門職が加わり、さらに「特定技能」などの現場を支える層が厚みを増している、非常にバランスの取れた(かつ複雑な)構造をしています。
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平塚市では、横浜や川崎のような大都市圏とは異なり、製造業の拠点としての側面と多国籍な定住コミュニティが共存しているのが特徴です。 1. 平塚市の在留資格別の構成
平塚市に住む外国人数は約6,700人~7,000人規模で推移しています。主な在留資格の構成は以下の通りです。
| 順位 | 在留資格 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 永住者 | 全体の約4割を占める。最も安定した居住層。 |
| 2位 | 定住者 | 日系人やその家族など。製造業を支える重要な層。 |
| 3位 | 技術・人文知識・国際業務 | 市内の製造業や企業のIT・事務部門で働く専門職。 |
| 4位 | 特定技能 | 近年、最も急増している資格。介護や製造現場での就労。 |
| 5位 | 技能実習 | 市内の工場や農業現場などで働く実習生。 |
2. 平塚市ならではの3つの特徴
① 「定住者」と「日系人」の多さ
平塚市は、隣接する厚木市や伊勢原市と同様に、製造業(自動車関連など)が盛んです。そのため、1990年代から日系ブラジル人やペルー人が多く移住し、現在はその多くが「定住者」や「永住者」として地域に根ざしています。
② 「特定技能」への急速なシフト
人手不足を背景に、これまで「技能実習」として働いていた層が、より柔軟な働き方ができる「特定技能」へと移行するケースが平塚市でも目立ちます。特にベトナム、インドネシア、フィリピン出身者による特定技能資格の取得が増えています。
③ 多様なアジア系コミュニティ
国籍別で見ると、近年はベトナムが急増しており、中国を抜いて1位または2位を争う規模になっています。また、カンボジアにルーツを持つ人々が多いのも平塚市の歴史的・地域的な特徴の一つです。
3. 地域別の分布イメージ
- 市街地・駅周辺: 飲食店やサービス業に従事する「技術・人文知識・国際業務」や「留学」資格者が多い傾向にあります。
- 内陸の工業団地周辺(横内、大神など): 工場での就労を目的とした「特定技能」「技能実習」、および日系人の「永住者」「定住者」が多く居住しています。
平塚市の在留状況をひとことで言えば、「製造業を支える定住型コミュニティと、人手不足を補う新興の就労資格者が混在している」状態です。
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